MENU

コラム

Column

医療と保険調剤薬局|相模原市上溝の内科・外科・整形外科・皮膚科のかみみぞ中央診療所

医療と保険調剤薬局

飲み薬イメージ

保険調剤薬局とは 

さあ、今回は皆さんの身近にある保険調剤薬局のことをお話していこうかと思います。皆さまの周囲にある薬局のイメージはドラッグストアですかね?昔ながらの薬局さんであるとか病院や診療所の近くにある門前薬局さんもありますが、最近はドラッグストアの一角に保険調剤薬局窓口を設けているところも多く見受けますね。薬をもらいに行ったついでに夕飯の買い物までできてしまう便利なドラッグストアさんも最近はありますね( ^ω^ )。非常に便利なのですが、これが皆さまと私の間では少し持たれているイメージが違うなと感じることがあります。

保険調剤薬局とは言葉どおりです。医師が処方した処方箋をもとに健康保険で調剤してくれる薬局さんのことです。多くは保健診療で処方された薬をもらいに行かれる機会に利用されることかと思います。またお薬手帳を持参される方がほとんどなのではないでしょうか?そして大抵の場合は薬剤師さんが服薬指導も行ってくれますよね?ですが…!薬剤師さんは診療内容が分かっているわけではありません。当然と言えば当然なのですが、保険調剤薬局は病院や診療所などと情報を共有しているわけではありません。したがって薬剤の一般的な説明や前回処方と比較して、病状を予測した上で服薬指導しているわけです。

 

お医者さんからの一言

何を言いたいかなのですけど、もしある患者さんがお薬手帳を忘れて薬局さんに行かれても薬局側でデータを保有していて前回処方がわかる場合もありますが、これも同じ薬局であればこそです。実際よくあることなのですが、高齢の患者さんは複数のクリニックや診療所に通われていることが多いのです。だけど初診で来られて、お薬手帳を持参されていないことが結構な確率であります。初診でなくとも他院での処方が変化しているのにその情報がないまま受診されることがあるのです。これは、本当に困ってしまいます。最近のあったことですが、めまいを主訴に来院された患者さんで2箇所のクリニックからベンゾジアゼピン系の薬剤が処方されており、おそらくはそれぞれのクリニックの医師はお互いが処方している薬の内容を明らかに知らないであろう用量なのです。しかも、薬剤性のパーキンソンニズムを伴っていて歩行も不安定だったのですよね。たまたま薬剤性の症状を疑い、よくよく調べて発覚しましたが、これは危険です。もう一度言います!本当に危険なのです。現代は核家族化が進んでおり、高齢者が単身で暮されていたりすることも多いです。そうするとクリニック通いも単身で行っています。しかも、いつも単身で来院される方に限って色々な医療機関を転々と渡り歩き、挙句このような事態に陥ることが多いように感じられます。こういう方達に真に必要なのは医療というよりむしろ介護だったりします。

こうなってしまうのは色々な事情で仕方なくだと理解はしていますが、せめて医療を提供する側には処方内容を薬局間で共有するシステムだとか、医療機関側と共有できるシステムが欲しいところです。個人情報ですからセキュリティーの部分では大きな課題があることは承知の上ですが、それでもこの時代に何とかならないものかと日々の診療で思ってしまいます(-.-;)y-~~~。せっかくデジタル情報で保有しているわけですから、必要な情報を必要な機関には共有できないと、なんだかもったいないですよね!これも患者さんの情報が誰のものか?これが関係していますし、個人情報保護法なんかも絡んできます。基本的にはその医療機関のものであり、個人情報のやり取りには患者さんの同意が必要になります。ですが患者さん自身の利益のために情報共有は必要だと思うのです。お薬手帳を忘れて来られる患者さんの多くは認知症を伴っている高齢者の方が多いです。しかも単身で来られます。ですから、服薬状況や家での本当の様子は本人では伝えられないのです。ですが、定期的に外来には通院されております。機会があれば残薬のチェックも行いますが、実は定期内服出来ておらず大量に薬が余っていることも少なくありません。そもそも自分で服薬管理できるのであれば、認知症で通院していないはずです。ケアマネージャーさんや行政・地域の力だけでは解決できない問題です。大抵の場合はご家族さんがいますので、基本的にはご家族主体で動いてもらわざるを得ないのが現状だと思います。あくまで、その手助けとして医療・介護システム、社会保障は構築されているのだと理解しなくてはなりません(実際、孤立無援な方もいらっしゃいますので、そういう場合はその限りではありませんが…)。

現代社会にはまだまだ解決しなければならない問題が多く残っております。また今は色々な意味で、時代の大きな過渡期に突入したと言っても過言ではありません。これは医療業界の話だけではなく、社会?いや世界全体がその変化に伴い、今まで燻っていた多くの問題をこれまで以上に顕在化された形で突き付けられることになると思います。我々はそれらの問題を真摯に受け止め、より良い解決法を見つけることができると信じています。私も一人の医師として、医療の分野でこれからも多くの課題に向き合っていきたいと思います。またその活動を通して社会貢献をしていきたいと思います。

今回のテーマはこれくらいで終わりにしたいと思います。皆さんはどう思われたでしょうか?大きな時代の畝りが直ぐそこまで来ているように感じられます。なかなかこんな時代に生きる機会はないとも考えます。少し恐ろしい気もしますが、私は刮目して見届けるつもりです。なんだか話が逸れましたねm(_ _)mでは……。

かみみぞ中央診療所
院長  片野智之

【アクセス】
〒252-0243
神奈川県相模原市中央区上溝3926番10